噛み合わせと歯軋り用のハードスプリントの関係
レオンベルガー2 さん 女性
2018-08-29 10:21:37
お世話になります。

就寝中の食いしばりと歯軋りの為に、就寝中のみハードスプリントを装着しています。

四ヶ月程前に新しいスプリントを装着したところ、下顎が右前方位に誘導されたようで起床後に舌尖が前歯の間から出るような感じになりました。

同時に会話や食事中に左下4.7.8番、右下1番が早期接触するようになりました。
「す」や「い」を発音する時にカツカツあたります。

2日間装着し、前歯も痛かったので古いスプリントに戻しましたが四ヶ月たった現在も早期接触が元に戻りません。
会話や食事の時に下顎が右にずれます。

昼間は安静空隙を心がけていますが、唾液を飲む時にも下顎が右にずれ臼歯がずれるので飲み込みに力が必要で過緊張になります。
開口訓練をして意識すると正常な咬合に誘導できます。

以前から若干、左の咬合が高く噛みやすかったので左の口筋が右に比べ発達しています。
下顎が右にずれるようになってから左の頬粘膜を左下7.8あたりで噛み込むようになりました。


質問です。

①2日程で顎位、筋位、舌位がずれる事はありますか?

②スプリントを変えた日に頚椎の為に枕を低くしました。
今までに比べ横向き寝が多くなり仰向きの時に食いしばりが酷くなったようで頭痛で目が覚めますが、枕を低くすると下顎は後方になるのでは?と思うのですが今回の症状と関係ありますか?

③早期接触している歯牙にクラックが入りしみるようになりました。
このままだとスプリントの調整が上手くいく前に破折しそうです。
咬合性外傷の様な歯根膜の痛みもあります。

早期接触部分の咬合調整をしてもらう方がいいでしょうか?
ただ、咬合調整しても他の部分があたってきそうな気がして心配です。

よろしくお願いします。
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。

ご相談ありがとうございます。

>①2日程で顎位、筋位、舌位がずれる事はありますか?

日数には個人差があると思いますが、スプリントにより顎位に異常が出て困ることはすでに1972年に証明されています。

顎位は1959年に筋肉位とも表現されていますから、筋肉に変化が出ることは考えられます。

舌は解剖学的に下顎骨と連動しますからもともとありえます。


>②枕を低くすると下顎は後方になるのでは?

その通りです。


>今回の症状と関係ありますか?

それはここでは分かりません。


>③早期接触している歯牙にクラックが入りしみるようになりました。

ありえます。
1991年に研究発表されています。


>このままだとスプリントの調整が上手くいく前に破折しそうです。

ありえます。
特に無髄歯の場合はリスクが高まります。


>咬合性外傷の様な歯根膜の痛みもあります。

ありえます。
1987年に研究発表が出ています。


>早期接触部分の咬合調整をしてもらう方がいいでしょうか?

それが原因ならば治療が必要です。

ただし、早期接触があるかどうか、それがどの歯にあるのか、それが咬合調整という治療方法で治せるのかどうか、すべて検査と診断が必要です。


正しい知識が必要ですが、その検査とは赤い紙をカチカチ噛んで調べる方法ではありません。
それは不正確でもっとも不適切と20世紀に日本補綴歯科学会でも証明されているからです。


>咬合調整しても他の部分があたってきそうな気がして心配です。

赤い紙をカチカチ噛んで、という方法ではそのような泥沼に陥ることは20世紀にはすでに定説となっています。

日本補綴歯科学会では、早期接触は難しい病態なので、検査として種々の基本検査のあとに追加精密検査を推奨しています。


ちなみに、早期接触の治療としては、高い部分をちょっと削るだけですむ場合と、他の低い部分を高くする場合と、2つに分かれ道があり全く正反対となります。

つまり、マイナスするかプラスするか、正反対です。

それが検査と診断で判明します。
その分かれ道を間違えると、悪化が加速する負の連鎖となりえます。


また顎位も各種咬合検査により病態診断可能です。
咬合とは、咀嚼や会話と嚥下など人間が正常に生活するために極めて重要な機能です。
歯科医院の真の役割は、その3つの機能回復である、と国連のWHOからもガイドラインが出ているほどです。

その理由は、咬合や咀嚼が高齢者の、寝たきり、嚥下異常による誤嚥性肺炎による第三位の死亡原因の肺炎、認知症、がんなどを予防する効果が高い複数の論文が出ています。

それくらい重要な検査なので、高齢者の大問題を予防するために、最近は咬合検査が咀嚼機能検査とともに歯科保険に急遽導入されたくらいです。


よろしいでしょうか?

高齢者の身体の問題に対して、なぜ医科の検査ではなく、なぜ歯科の検査が急いで保険に入れられたかわかりましたでしょうか。

歯は毎日の暮らしに、すなわち健康に直結するからです。
もともと、歯は活き活き生きる生命に直結しているからです。
なぜならば動物は食べて生きるからですが、人間はその中でも最高の高等動物です。

つまり、ただ長生きするだけではなく、活き活きと楽しく、人間としての尊厳を失わない健康を取り戻すことが歯科医療の本質だからです。


歯科医院は歯の専門家であり、根拠のある科学的な治療をする場所です。
闇雲に思いつきで対策をくりかえすと危険です。

またよく理解できるリスクも含めた説明と、納得の自己選択ができる、インフォームドコンセント(法律で義務です)の医療を提供する場所です。

よく相談しましょう。
2018-08-16 10:21:37

この相談の詳細情報
このページは歯チャンネル提供のリンク機能を使用して、原文より一部抜粋したものです。
全ての質問文と回答を見る際は、原文をお読みください。
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