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歯科相談Q&A

国際ビル歯科 相良俊男 様

先日は相談に乗って頂きましてありがとうございました。
あれから色々調べて自宅の近くの歯医者さんに診ていただきました。

虫歯はかなり進行していて、レントゲンを撮って頂いた結果、次回抜歯をする事になりました。
現在、通っている歯医者さんはインプラントの歴史も長く安心して治療ができるよう ですが、 私自身はインプラントは不安ですし、出来れば保険適用内で治療をして頂きたいと思っており、ブリッジかなと思っています。

虫歯の部分は左上の奥から2番目の歯です。
その場合は両サイドの歯を削る事になるのでしょうか。
次回の治療で抜歯する事になり、抜歯後どうするかを先生と相談することになります。

また、できれば歯を残したいと思っているのですが、レントゲン診断で抜歯が必要となった場合はやはり自身の歯を残すことは難しいのでしょうか。

あるHPのサイトでクラウンレングスニングという治療法があるという事を知って、なんとか ならないものか・・・。とまた思いはじめ抜歯することも躊躇してしまいます。

色々と申し訳ございません。
お返事を頂けるとありがたく思います。
よろしくお願いします。

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ご相談のメールありがとうございます。

返信が遅くなりました。

> 抜歯後の事が心配なのですが、インプラントとブリッジで迷っております。

インプラントとブリッジで迷った場合には、その特徴をきちんと把握して選ぶために、当院のHPをご参照ください。

> ブリッジも保険と自費があるようですが、どのように違うのでしょうか?

ブリッジに限らず、歯科治療の保険と自費には制度の違いがあります。
保険とは厚生労働省の規則に従って実施しなければならず、制約や制限がいろいろあります。

自費は、正確には自由診療と言います。
理想の治療結果を実現するために、制約や制限をつけずに妥協無くベストな治療をする方法を言います。
しかし、基本的に両方の治療とも正しい治療をしていれば大きな違いは出ないはずです。

保険だからダメな治療では決してありません。

当院でも、全ての方にどちらでも自由に選んでいただいており、全く強制はしておりません。
結果的にも保険ですぐダメになることなどほとんど無く、10年、20年と使えている場合も少なくありません。

では、取れないから大丈夫か?痛くならないから大丈夫か?と、言えば、身体の仕組みとはもともととてもうまくできており、人工的な治療で自然の状態と同じには、決して戻せませんので、保険の制約・制限の中では足りない部分や余計な部分が必ず残ってしまいますので、ベストな治療のように安心とは言えません。

歯科治療で治ったとはどういうことか考えてみると、元通りにはなりません。
風邪を引いても治れば元通りです。
手を切っても軽ければ、自分でバンドエイドを貼れば元通りに治ります。
歯科治療では絶対に元通りにはなりません。
治したつもりでも一つ問題があれば、だめになります。
たくさん問題があればすぐだめになります。
とても難しいのです。

ベスト、即ち一番良い治療のみが、決して自然の状態のように元通りにはならないとしても、一番近づけることができる唯一の方法なのです。

ところが日本人は謙虚なので、一番良いものは遠慮しがちです。
2番目にしようとか、真ん中にしようとか遠慮します。
お金もそれだけ安くなるからです。
しかし、治療のメニューを金額で並べていくことは本来の自由診療とは少し違うかもしれません。
うな丼とは違うのです。

歯科治療では、2番目は一番良い治療から一つ妥協します。
真ん中は、半分妥協します。
それだけ理想から、だんだん離れた結果になります。
たった一つの妥協したことが、後になって歯を失う原因になったとすれば、一つ妥協でも半分妥協でも最低に近いものを選んでも、結局同じです。
全てを失うのです。
歯から取れてしまえば、金属でもセラミックでも失われます。
それまでに費やした、時間も気苦労もお金も、そしてそのはも、全てなくなります。
2番目でも真ん中でも妥協すれば、同じです。

ですから、理想を求めれば一番良い治療しか意味は無いのです。
したがって本当の自由診療とはとても大変な治療なのです。
誰にでも、簡単に、すぐ早く、安くなどできないのです。
大きな責任がかかってきます。
それでも絶対とか一生とかの保障は誰にもできないのです。
歯の治療は1本が全体に影響を与え、心身とも関連が深いので、実はとても難しいのです。

自由診療では、当院で最も長い人では30年くらい私が作った歯を使っています。

10年、20年、25年と長く使っているかたも大勢おります。

定期的に予防診療していますが、まだ何の異常もありません。
その後も差し歯やブリッジや入れ歯などいろいろ何千人と治療してきましたが、ほとんどだめになっていません。

昔は自由診療では差し歯は8万円の料金にしていました。20年・30年前のその金額はお支払いになる方にとっては大変な金額だったと思いますが、長持ちしたので一年当り3千円もしないのです。

今では保険でも初診料や検査料を合計すればその金額では到底できません。
長期で物事を考えれば安くつきます。

しかもその歯の治療だけで済んでいて、隣の歯は削らずに済んでいるのです。
もちろんそれらの歯は今も何の問題も無く残っています。
きっとまだまだ使えるのではないかと顔を合わすたびに皆さんと笑って喜んでいます。

これがベストな自由診療です。

つまり、穴が治り、そして歯も残り、何よりも嫌なことは終わってしまうことが理想的な自由診療の考え方です。

少なくとも20年・30年と長持ちを目標としたいと思っています。

でもそんな大変なことをしなくても良いように、普段から予防診療を受けて削らない・抜かない診療の価値が良く判ると思います。
当院で27年以上予防診療を続けてみて、長く通っている多くの方たちに虫歯ができるなんてとても珍しいことなのです。

そういった、総合的な、根本的な治療を本当の自由診療と言います。
単にうわべや名前だけではちょっと違うかもしれません。
お分かりいただけましたでしょうか?

> その場合は両サイドの歯を削る事になるのでしょうか。

ブリッジは大なり小なり削ります。

> また、できれば歯を残したいと思っているのですが、レントゲン診断で抜歯が必要となった場合はやはり自身の歯を残すことは難しいのでしょうか。

診断結果が抜歯であれば、ご担当の先生にとってどんな治療も不可能という結論だったと言うことです。

> クラウンレングスニングという治療は保険は適用になるのでしょうか。

同じ治療内容で、保険では根尖側移動術とうFopは適応されます。
それは歯周病の治療として認められています。

クラウンのためにするそれは適応になっていないと思います。

国際ビル歯科 相良俊男