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歯科相談Q&A

ご相談内容 :

左上奥歯の治療について。
もう既に骨が溶けかかっているので抜くしかないと言われました。
しかし、抜いた後の処置方法等を伺っていても他の歯への影響を考えると、判断がつかずにいます。
例えばブリッジにする・差し歯にする(差し歯は無理かもと言われました又、イン・プラントも難しいかも?と)奥歯3本のレントゲン写真だけの診断でしたが、出来る限り自分の歯を残したいことと、他の歯への歯周病の心配等、迷って判断できずにいます。

             東京都 50代 女性

ご相談のメールありがとうございます。

左上奥歯は治療が難しく、抜いてしまうのも確かに一つの解決方法です。

治療方法はたくさんあり、それぞれ意味が違います。
そしてはの治療の場合は、今も将来も、決して元通りにはならないことを知らなければなりません。

治療方法の正しい選択方法を説明しましょう。
その歯だけにとっても、それ以外にもたくさん大切な歯があると思いますが、全ての歯にとっても同じです。

1. 考え方の選択

まず、考え方として、良い治療を選ぶ基準を決めることが大切です。

本当の治療の成果をあげるには、医学的な根拠のみならず、ご本人の気持ちも大切です。

歯の治療の目的には二つあり、ご自分で選ばなければ後悔するという昔から不変的な法則があるのです。


[歯の治療の目的]

顱|郢の穴、歯を抜いた穴の後始末という、病気の治療だけが目的 (早い・簡単・楽で・安いが、病気や治療のくりかえしは、仕方がないと妥協する)

髻…砲澆鮖澆瓩燭蝓穴を埋めることと
同時に、一生歯を残すためとか、 心身全体の健康のために治療する、ということがむしろより大きな目的 (嫌なことはもう一生終わりにできたほうがうれしい しかし大変)

颪任△譴弌極端に言えばどんな治療でも良いのです。

どうせ、削り、神経や歯を抜くことをまた一生繰り返すのだし、回りの中高年の方たちのようにだんだん歯が無くなり、いずれ入歯になると諦めれば早くて、簡単で楽です。

鬚任△譴弌簡単な治療に見えてもたった一度の治療で取り返しがつきません。一つとしておろそかにできませんから、一生歯や心身全体の健康を残す原則を懸命に守り続けなければなりません。

その大切な原則は、たった二つです。

[一生歯を残す原則]
[口だけでなく、心身全体の健康を守る原則]

機ズ錣蕕覆
供ァ覆修了の神経や全体で一本も奥歯を) 抜かない


しかし、これを一生守りきることは大変難しく、特に皆様がお一人で努力しても全く効果がありません。
総入れ歯の方たちも、一生懸命歯を磨いて、治療にも通っていらっしゃったのですから・・。

歯科医師ならばこのようなごくごく基本的なことは常識なのです。


もし鬚鯡槁犬箸垢訃豺腓蓮我々もとても大変で必死です。

一見、同じ治療をしているように皆様の眼には写り区別は難しいと思いますが、その結果が正反対になるように、初めから目標と治療内容は全く違うといっていいのです。

見えにくい奥歯・手や道具が届きにくい奥歯・長く大きく開いていられない奥歯は他の歯と同じでは一生残せません。

例えはちょっと違いますが、ガラスのシャンペングラスをピラミッドのように積み上げるゲームをご存知でしょうか?

一生歯を残すという毎年の積み重ねは正にこれに似ています。
特に治療は大きなリスクを伴います。
ちょっとしたことで、せっかくの苦労も始からやり直しになります。
そればかりがグラスは全部粉々に割れてダメになってしまいます。
ゲームならば砕け散ったグラスを捨てて、新しいグラスをお金で買ってくれば再開できます。

でも、歯は二度と戻ってきません。お金では買えないのです。
かけがいのない健康とは気持ちも含めて、買えたり交換できる「物」ではないのです。

細菌感染という原因に対して清潔な治療をする体制・精度の高いモーターを使い、歯に見えないヒビが入らないように・神経に悪影響を与えないように、削るという、道具・削り方・ちょっとした注意や手先の技術にこだわったとしても、小さなダメージが積みあがっていきます。

細かいことは気にせず、エアタービンでピューンとただ削り、痛みを止め、金属などの物を入れるだけとは全然違います。

ふつう、皆さんは奥歯から失っていらっしゃいます。
でもそれは防げるのです。

今のお気持ちでご自由に選んでください。
もちろんあとで気が変わってもいいのです。
ご自分のことですから誰にも気兼ねは要りません。


◆ーN妬法の選択

抜歯を行ったあとの治療方法の選択としては、以下が全てです。

1.放置しておく
2.入歯
3.ブリッジ
4.インプラント
5.将来始まる、歯の再生治療を待つ

それぞれの一長一短については、当院のHPに詳しく書いておきましたのでご参照ください。

インプラントについてのみ、ここに書きます。

〔奥歯の意義〕

健康の立場から奥歯を考えると、食事で噛み潰すため、一番大きな形と根を持っているのは大黒柱のように力を出して他の歯を一生守るため、そして唯一直立歩行して考える動物である人間の最も大切な脳と脊椎を守るためです。

実は口の働きを軽んずると、いずれ失うかもしれない大切な健康は大きなものが判ってきています。

高コレステロール血症、高血圧、糖尿病、脳溢血、心筋梗塞、痴呆、骨粗しょう症、全身のがんの発生が数十倍に上昇、自律神経失調症、手足のしびれ、寝たきり、・・・そしてついには心の健康も失いやすいものです。

[インプラントの意義]

従って、健康の立場で考えると、奥歯を根のない入歯などの治療ではなく、根から取り戻すべきだと結論が出ます。
入歯などでは人生後半に加速度的に総入歯に向かって突進する傾向が出ます。

根から取り戻すことは良く噛めるようにするため、大黒柱を取り戻して、心身の健康を守り、口の中のことは忘れて毎日楽しく笑って過ごせる生活をも目標としています。

インプラントはブリッジや入歯との違いは元の健康な機能に最も近い方法であり、一生という長期間では大きく差が出てきます。

[インプラントのリスク]

手術をしなければならないし、時間も手間も費用も一番かかり、最も難しい歯科治療です。

もし失敗すれば失うものはとても大きくなります。

今までのことを振り返ってみてください。
下の奥歯はいきなり抜いたのでしょうか?

突然割れてしまう、事故でだめになった場合などを除いて、普通は何度も治療を繰り返した挙句に全てを失っています。
それまでの、時間、手間、諸々の気遣い、費用、そして結局その歯そのものを失っているのです。
そして残ったことは、前よりもひどい口の中の状況と今まで以上の負担です。それに加えて、将来の不安は大きくなってきています。

インプラントを失敗した後は、もっと悲惨なこともあり得ます。
今まで扱ってきたのは歯だけでしたが、今度は身体の手術が加わるからです。
もしインプラントをする場合は、決して妥協して行うべきではないと考えています。


[総合的な選択]

基本は、今だけ、そこだけの問題か、一生・他の歯・心身の健康かに分かれます。

もし、今の*****さんの考え方の選択が、髻,痢一生歯を残すためとか、 心身全体の健康のためで、嫌なことはもう終わりにしたい場合は、道はひとつです。

決して元通りにはならないし欠点は必ず積み上がって残ってしまいますから、一番良い結果を求めると同時に、どんな治療の選択にも欠点がありますので、少なくとも、これ以上悪くならないようにしなければなりません。


[髻,旅佑方の結論]

インプラントは上顎は難しい場合が多いので、まだ間に合えば、まずその歯を残す方法を全力で検討することです。

どうしても手遅れであれば、他の歯を残すことを大切な目標にすることです。

なんでもないほかの歯を削ってつなげる方法は、その歯を一生残す原則を破ることになり、将来今より大きな問題を起こす危険を今、人工的に作ってしまうことになります。


[選択の結論]

しかし、治療を受ける一人ひとりは全て違いますし、治療する結果は歯科医師の知識・技術・医院管理で全て決まってしまいますし、いつでも・どなたにも、妥協なく進めることは手間・時間・コスト・努力・気遣いはとても大変で、大きな欠点でもあります。

たかが歯と思って、一生何もなくすんでしまえば、こんなラッキーなことはないのですし、最高に条件の整った方にはあり得ないことでもないのです。

ご自身に合った方法をご担当の専門家と相談して決定するならば、どれを選ぼうとそれはその方に合った最も正しい治療方法だといえます。

あとで取り替えてもいいのです。
その場合も一長一短が出てきます。

国際ビル歯科 相良俊男