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歯科相談Q&A

Q
現在、左の奥歯(奥から2番目)を治療中ですが、以前に治療したにも拘らず痛みがあるので、再治療中です。ただ、その歯科ではどんどん歯をけずられますし、治療計画も教えてくれないので不安を抱いています。そんなときによい歯科医はいないかとネットで検索したところ、貴院のホームページが目にとまりました。左の歯は,金具(?)をかぶせる前の段階ですが,治療後から歯につけた薬品が口全体に広がり,不快感があります。同時に右の下にも虫歯があり、そちらも早く処置していただきたいのですが,そこではかむ歯がなくなってしまうからと後回しにされています。何かいいお知恵を拝借できますでしょうか。

女性 25才

A
基本的に、歯の治療の考え方には、次の二種類あります。

痛みが止まり、穴がつめもの、サシバ、入れ歯などの物で埋まれば良い、という病気の後始末だけが目的

その場のメリットとして、早く、簡単に、楽に、安く済ませたい。
話はいいから、すぐ削って欲しい。
今が大切で、将来の事にはあまりこだわらない。
ふつう、また繰り返すが、そのときまた、後始末をすれば良い。
 

後始末も大事だが、心のそこから、気持ち良く治したいし、もう嫌なことは根本的に終わりにしたいという目的

自分の歯が一生残る可能性が非常に高い、満足感も高い
しかし、相談など、治療に時間や手間ひまがかかり、とても大変。
 

初めにご自分で区別して選ばなければなりません。
削ったり、抜いた歯はもう戻せないからです。

健康を目指す根本的な歯科医療とは、心配や不安を治す事も大切です。
そのために目指すことは、皆さんの気持ちの支えになる専門家になることでもあります。

従って、ただ削ったり、物を口に入れれば済むものではありません。
気持ちの問題を解決するために、十分な説明や、治療方法の特徴や、治療中や治療後の将来の見通しなどが、患者さんに納得できる事が大切です。

実際に治療するときには、歯科医院に足を運んで通院したり、長く口をあいて動かないように協力ししていただく必要があります。
どんな場合でも、痛みはまず取らねばなりませんが、その後に一番したい治療を喜んでしたくなる事、そして、一番したいときを自分で選ぶ事が大切です。

いろいろお困りのようですから、今の先生に率直にお話をして、その対策を盛り込んだ計画を共同作業で作り、見通しを教えていただけるように笑顔で、明るく、お願いしては如何でしょうか。


Q
ご返答をありがとうございました。
ご意見を参考にさせていただきます。

まず治療の考え方に二種類あるとのことですが、1が現状ではないでしょうか。
今までいくつか歯科医院にいったことがありますが、この二種類の説明をうけたことはありません。選択肢をあたえられていません。

これは歯科医療に限ったことではなく、一般の医療現場でも患者は十分な選択肢を与えられてきませんでした。ひとつの原因として、医療職側の「治療してあげる、
看護してあげる」という”やってあげる”という意識があります。

先生がおっしゃるように「率直にお話をして、その対策を盛り込んだ計画を共同作業で作り、見通しを教えていただけるように笑顔で、明るく、お願い」
これができれば何も困りません。

治療計画を教えて欲しいといっても「医療はテレビの修理と違っていつには治るとはいえないんだよ」と言われました(これはクリティカルパスの導入を嫌がる病院の勤務医と同じだと思いました)し、病んでいるときに”笑顔で、明るく、お願い”するゆとりはありません。また、相手のもつ雰囲気によって言えるものもいえなくなるのです。日本の医療に欠けているのはhospitalの語源である hospitalityです。

たとえば、患者が話し掛けやすいナースは、ナースの間では仕事ができないと思われているようなちょっとのんびりした感じの人です。そういうお願いしても大丈夫と思える人材の養成に力をいれて欲しいものです。

日本も今後、医療が「医療サービス」として認識され、文字通り忍耐を強いられるpatientから clientに変わる日が遠くないことを願っています。

A
とても貴重なご意見をありがとうございます。

確かに現状は問題や、又、知られていない事実も、山積みです。
我々にも非常に困っている事がたくさんあります。

しかし、良くなる事を待つのではなく、
積極的に変えていこうとする行動が、お互いに必要です。
ただ待つだけでは、その間に、もしかけがえのない健康が
失われてしまっては、取り返しがつかなくなる事もあるからです。
歯科医療が歯だけではなく、心身にも強く関連するので更に重大です。

お互いに、理想実現の為には、歯科医療の現場を挟んで受診側と
医療提供側の両方から直接の、率直な意見交換が欠かせません。
Netは、双方向情報発信として、これに最適です。
機会があれば、あらゆる方面にドンドン発信してください。

これからの不安解消に少しでも役立つならば、ご参考までに、
医療について、歯科と医科を切り離しては考えられませんが、
私は歯科の立場から、現存する医療側の行動のひとつをお話します。

少し長くなると思いますが、お時間のある時にご覧になって頂き、
是非、またご意見をお聞かせください。

私の所属する、日本歯科人間ドック学会では、その一部ですが、
次のようなコンセプトに基づいて、行動する全国の会員が、
少しづつ集まり始めています。

「歯科人間ドックをスタート台にして、理想の歯科医療を国民と連携して
新しく構築する。」
「歯科医療の原点に立つ。」
「口腔から全身を診る、全身から口腔を考える。」

つまり、理想の歯科医療においては、口に治療物を入れるだけではなく、
人間全体を丸ごと診ます。
全身とは心身の事ですから、受診者の気持ちも、特に大切にします。

そこでは、治してあげるという一方的な関係ではなく、
受診側と医療側の両者が、協力して「健康」を目指す仲間であり、
その共通の敵は「病気」であるという、認識の一致の元に、
対等の人間関係であると考えています。

又、誰でも平等に、健康を望むことができ、
そして、自由に表現できる事が基本となります。

それらを踏まえた上で、また、現状の問題点を克服するためにも、
まず、ひとつの歯科医療を提供して、それを叩き台にも使って、
お互いに協力しながら、更に発展させたいと願っています。

「予防医療、ベストな疾病治療、相談の三つの医療を提供する。」

つまり、「相談」とは、実は日本ではなじみが薄いので
言葉を変えてありますが、医療に欠かせないカウンセリングの事です。

医療の開始に当って、受診者の不安を減らし安心して通院できる様に、
まず、医療側が受診者の訴えに十分に耳を貸す事、
そして計画共同立案の為に、医療内容やその長所短所、
或いは、これからの期間、回数、時間、費用、将来の見通しや、
予定外の突発事項の可能性やその状況と対策等、
受診者の納得がいくまで、説明を尽くす事は大前提と考えています。

「受診者の自由な選択権を尊重する。」

つまり、十分な話し合いの元に、受診者が受けたい医療を選び、
その望む時期に受ける権利を有することを保証しています。
医療の提供開始は、受診者が申込をしなければ、
決して、医療側が勝手には始めません。

「情報公開を積極的に行う。セカンド・オピニオン制度も実施する。」

つまり、情報公開により、容易に多くの人が正確な知識を蓄えて、
迷うことなく自分の選択ができる基盤を確保するだけでなく、
医院の診断や治療方法が、広くフェアーに行われる事が大切です。

誰でも、その人が望む医療を受けられるようになる迄に、
いつのまにか自分心身の健康を、だんだんと切り刻むように失わなければ
辿り着けない、という事だけは避けたいものです。

一方、医療側とは、歯科医師のみでは十分に行えません。
受付係、歯科衛生士等、医院全員が一丸となって誰にでも平等に笑顔で、
上記のコンセプトの実現に努力する事が大切です。
従って歯科医師の業務には診療ばかりではなく、
職員に対しての啓蒙、教育や管理の義務と責任もあります。

医療側にとっても非常に大変な事ですが、
こうした努力の結果は受診者の方にも評価され始めております。

多くは疾病治療から始まる歯科通院も、
相談というカウンセリングを常に織り込みながら、予防医療をも加えると、
いつしか受付や待合室でも、中のフロアーでも、
受診される方の口からは、歯の治療の話はだんだんと減っていき、
自信がついたとか、来院が楽しみになったとか、おっしゃって頂き、
すっかり気心が通じた職員たちと雑談の花が咲き、立ち去り難く、
笑い声を残してお帰りになる姿も、決して少なくありません。

もともと歯科医療自体が、
現場の当事者である、需要側と供給側の協力関係が不可欠であり、
上記は至極当然の事なのですが、
両者共に、いくつかの障害というか難しさを抱えており、
理想実現に極めて困難を伴う事も事実です。

現実には、受診者と医療者の双方、或いはそれぞれの中にさえ、
考えや行動の違いが存在する以上、
医療者からばかりでなく、受診者のお立場からも、
前向きに、医療者に対して受診者の望む行動を促すか、
或いは思い切り良く、前向きに、
望む医療者を取捨選択することも必要なのかもしれません。

Q
こんばんは

私の意見を受け止めていただいて光栄です。
先生のおっしゃる通り、

良くなる事を待つのではなく、
積極的に変えていこうとする行動が、お互いに必要です。
ただ待つだけでは、その間に、もしかけがえのない健康が失われてしまっては、取り返しがつかなくなる事もあるからです。

だと思います。でも、
取り返しのつかない例も見聞きしてきましたし、積極的に変えていきたいと
言う思いは自分ひとりだけではどうしようもないことであることを経験してきての気弱な意見でした。

私自身,最近ストレスで倒れてしまいました。
医師の下した診断名は「筋緊張性頭痛」でした。
先週の月曜から頭痛に襲われ,水曜日に二度も下痢をしました。
今はだいぶ落ち着いていますが、この際に休職し、自分の人生を見つめ直したいと思うようになりました。

そこで先生にご相談があります。
先生は、私の勤務時間以内のみ診療をされています。
体調があまりよくないので、一週間ほど休職したいと考えておりますが、
その間に集中的に私の歯を診ていただくことはできますでしょうか。

以前にご相談のフォームに書かせていただきましたが、左下の奥歯は治療中で後は歯をかぶせる段階なので、それは今かかっているところでしてもらおうと思っています。その後,前から気になっている右側の歯をみてもらうことになってますが、それを先生にお願いできないでしょうか。
先生のお取り組みに関心があり,ぜひ先生のところで診ていただければと存じます。

A
喜んでお受け致します。

限られた期間では、十分お役に立てないかもしれませんが、
少しでも、希望を持てる健康作りに向けて、
スタートのお手伝いをしていければと思います。

診療時間については、申し訳ありませんが、変更の予定はありません。

なぜならば、
歯科医療は、もともと大変に難しい仕事ですし、
当院の目標は全てに、ベストを尽くす事ですので、
人間が最大の効果を出せる、ゴールデンタイムに限定しております。

毎日一時間の昼休みと、必ず5時には終わり、残業なし、
そして、週末には、土日の二日間の休日と、
有給休暇の申し出には、必ずかなえてあげる事を、
当院の職員には、約束しています。

業務とプライベイトをハッキリ分ける事、両方とも大事にする事が
笑顔で働くためには、大切と考えているからです。

一生の長い間、医院全体で、医療の高品質を維持して、
いつ、どんな、受診者の方が見えても、
いつでも平等に、むらなく最高の医療を提供していく義務があるからです。

ただ、誤解して頂きたくない点は、私が楽をしたいからだけではありません。
私も職員と同じ条件位には、したい望みはありますが、現実には大変です。

今、私の昼休みは、食事と一日一回のトイレで15分くらいしか取れず、
毎日残業があり、おまけに、学会や研修会の準備などで、
夕方から会議や、深夜までパソコンに向かっていますし、
週末も勉強会などに参加したりと家にいられないか、一日中、学会や研修会の原稿作りをしている事も少なくありません。

歯科医院は零細企業ですから、診療や治療計画の策定、そして、
勉強三昧に没頭するだけでは成り立ちません。
経営、管理、経理、院外業務に掃除と、雑用の山にも埋もれそうです。
と言う訳で、今のところは、これ以上診療時間を増やせません。

もし、当院にいらっしゃれるのであれば、その時には、実際に診察の上で、
Netでは歯痒く感じられたかもしれませんが、明確にできなかったことも、
ハッキリと説明できると思います。

申し込みは、直接電話かファックスで、いつでも、どうぞ。

このメールにお返事をいただきました。
早速のご返答をありがとうございました。ポジティブなご返答をいただけて、感謝しております。先生の診療時間には納得しております。私も、人間のからだのリズムに合った時間内に勤務できる会社を選んでおりますので、先生のお考えに同感です。

たとえ会社で休みをとれないとしても、事情を話せば理解をしてもらえる職場なので、治療が長期にわたることになっても先生のところに伺います。
そのときにはどうぞよろしくお願い致します。

本日は大変お世話になり、ありがとうございました。
思い切って先生に診ていただいて本当によかったです。
今までの、歯に対する不安が吹き飛んだ気持ちです。
先生はソフト面でもハード面でも癒しの環境を整えていらっしゃると感じました。

石坂様よりお電話をいただき、ファックスでメールアドレスをお知らせ致しました。

滋賀・京都・大阪に先生と同様に予防治療をされているところをご紹介いただきますようお願い申し上げます。

日本の多数派を占める歯科しか知らない両親にもぜひ教えてあげたいです。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。