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歯科相談Q&A

Q
34歳で、前歯をインプラントにするか検討中です。
インプラントの寿命は、個人差もあるとは思いますが、平均で何年位でしょうか?
また、一度やったものが、ダメのなった場合、もう一度インプラントをやり直すというこよは可能な事でしょうか?
よろしくお願い致します。

女性 34才

A
1.インプラントの平均寿命は、患者さんも我々もとても興味があり、非常に大切なことですが、簡単には答えが見つかりません。

インプラントの種類によっても、まったく違います。
種類は日本で、21種類くらい、世界では60種類くらい発売されています。
また、自家製のインプラントを作っていたり、日本国内で治療する時に、世界から最先端のインプラントを研究のために輸入して、治療したりと様々です。

患者さんの口の中の条件も、一人として同じではありません。

長持ちさせるには、自分のケアや、定期的な専門家によるフォローが欠かせませんが、患者さんによってその実行度合が違います。

数あるインプラントの中で、成功も失敗も公平にそして、長期間継続的に発表しているところが少ない。

発表していても、2〜3年間とか、4〜5年間とかの短いことが多い。
以上のような事情から、我々が知りたい、5年後、10年後、あるいは20年後の結果はどうであったかがなかなか分からず、将来の見通しが立たない事も多いものです。

その中でスウェーデンのブローネマルクインプラントは、長期的に研究発表が継続的に行われている数少ないインプラントです。
第一号の患者さんはスウェーデンでまだ無事にそのインプラントを使っていますが、1965年に入れたので34年間使えたことになります。
その後に世界中で行われたブローネマルクインプラントのデータをまとめて、日本を含めて世界中の各診療所へ、毎年その前年の分を報告書にして送っていたほどです。
その中では、成功も失敗も、またその割合も同時に報告しただけではなく、研修会なども頻繁に開いて、失敗した場合の処置方法や、失敗を避ける方法なども速やかに発表していました。

各国では、その成果を確認するために、ブローネマルクインプラントの研究が最も多く行われています。
その結果、最も信頼性が高いことが分かりましたので、その後に開発されてきた、いろいろなインプラントの世界標準になっています。

ブローネマルクインプラントの最長期間は現在もその患者さんが生きている限り記録を更新しています。
うまくいった確率も、簡単には言えませんが、条件の悪い場合で約8割前後、条件の良い場合で約9割前後です。注意深く治療をすれば、97〜98%の確率で治療できる場合もあります。
それでも、100%の成功とか、一生大丈夫 なインプラントなんかはありません。

直接インプラントの開発や販売に関わらない第三者である大学などが、公正に調べたこともあります。
あるインプラントはうまく行った割合が10%以下でした。
あるインプラントは、問題が多くて、途中で販売中止になりました。

治療の見通しを立てる時には、データを基準に考えることも一つの確かな方法です。

2.インプラントをやり直すことは可能です。

ただ、できるだけそれは避けるような計画と、清潔で慎重な治療が必要です。
でないと、とり返しのつかないこともあり得ます。
インプラントの治療こそ、これでもう終わりにしたいものです。

何でも分からないことは、また聞いてください。


この回答のあと、お返事をいただきました。
相良先生へ

 おいそがしい中、メールをありがとうございました。
 抜歯は、右奥から2番目と3番目の臼歯です。
 担当医は、インプラントを行ってない方らしいので、そのせいもあるのでしょうか……。
 私としても、担当医の先生に信頼をおいているのですが、歯に対する予備知識がないために、話を進めていけないもどかしさを感じてしまいます。
 インターネットがある現代だからこそ、こんな相談が手軽にできることに感謝しています。

 患者さんが多い中、メールを下さって、本当に感謝しております。
 また、相談することもあろうかと思いますが、そのときはよろしくお願いいたします。
 担当医の先生と、もう1度よく話しあって決めたいと思います。
 ありがとうございました!