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歯科相談Q&A

Q
はじめまして。
28歳の女性なのですが、ただいま歯科ジプシー状態です。
というのが、先日もクラウンが抜け落ち残された歯はひどいショク状態でした。いれて2ヶ月程ですが、治療前よりも悪化させてしまいました。また他のつめものをしたところもフロスをあてると、ひっかかりがあるわ、ほころびを生じ、さらに付近の歯周病も悪化しています。
それも、1ヶ月前に治療した箇所です。
なので、今歯医者さんに対する不信感がいっぱいです。
今、真剣に技術の高い信用できる歯科医院を探しています。突然で恐縮ですが、歯周病治療と補綴(特に印象と成型、噛み合わせ)に関して貴院では、どのようなプロセスと仕組みで臨まれていますか?漠然とした質問で申し訳ないのですがよろしくお願いします。
また、衛生士さんが多数いらっしゃいますよね。院長先生以外の非常勤か契約の他のお医者様もいらっしゃるのでしょうか?

28才 女性

A
個々の治療の前に、全体のシステムの説明をしましょう。

簡単に言ってしまえば、次の3つの医療で構成される、
根本的な歯科医療の提供です。

つまり、

相談(カウンセリング)をまじえながら、
予防医療を再優先させ、
病気に対しては、いつもベストな治療だけを実行します。
どなたにも、心の底から、良かった、治ったと思って頂けることが、
基本だと考えています。

また基本的には、虫歯も歯周病も感染症ですし、
医院では、不特定多数の人間が交錯しているなかで、
治療に際して、他の更に危険な、あらゆる感染が予想されます。

そのため、水や空気の浄化から、器具ばかりか、タオルや制服の滅菌まで、
清潔な環境作りから始めています。
滅菌には、真空ポンプつきの医科用メーカーの高圧蒸気滅菌器をはじめ、
高圧滅菌器だけで4台と、強酸性水器、紫外線滅菌器、
検査のためには、細菌培養器2台、細菌用位相差顕微鏡等を設備しております。
コップ、治療器具を入れるバッグ等は、紙製の使い捨てを、一人一人に使います。

治療の際も、清潔に、もっと清潔に、と努力しており、
そして当然、虫歯と歯周病を含む、全ての危険な疾患の、
感染予防は絶対に欠かせない、大前提になります。

ただ、すでに不信感が一杯では、この説明では満足できないでしょうから、
少し長くなりますが、その、ほんの一端を、ご紹介しましょう。

実際はもっと複雑ですから、全部は紹介できませんし、
一人一人の立場も違い、誤解を招く事もあるかもしれません。
参考だけにしてください。

*** 「プロセスと仕組み」について ***

全ての方、全ての病気に共通した、当院のシステムとプロセス

 

まず、お困りの問題について、お話を伺います
お口の中を拝見します
初めに歯科医療の基本的な重要事項の説明をして、
第一の選択肢として、つぎの二つについて、一長一短を説明した上で選んでいただきます。

その場の後始末のみ
その場の応急処置とそれに続く、根本的な歯科医療
 

2. を選ばれた場合、
更に、こうなってしまった、原因について説明
その対策と成功率の説明をして、最終目標を設定
今までの当院の治療例のスライド写真を見て頂き
まず必要とご希望があれば、応急処置をして、当面困らないようにした後に、
口全体を一つの単位として総合的な計画を策定
順番をつけ、細かい治療計画を決めて
そのメリット、デメリットと
もし、うまく行かない場合はどうなるか
その確率と対策
期間、回数などの見通し
成功した場合の将来の見通しと成功率
費用を説明した上で
更に、治療希望時期、通院の事情や、
心配、不安、あるいは将来の希望等についても相談
最終計画を、受診者と共同製作して、一旦は終了する
その後に、受診申し込みがあれば、
治療開始
 

以上のプロセスの中で、システムがわかり易いように、
説明書類を多数用意しております。

これらは、当院の職員すべてが同じ考えでいますので、
受付係や、歯科衛生士など、いつ誰に相談されても構いません。

*** 歯周病治療 ***

当院の考えは、世界的な歯周病治療方法の基本となっている、
スウェーデンのヤン・リンデー教授の歯周病学に従っております。
生物学的背景を重視したその考えの要諦として、原因除去療法が基本です。
即ち、どんな種類の歯周病でも、原因菌を口の中から、
取り除く事が最も大切です。

多くの場合は、その方法は受診者と専門家とが、役割分担を決めて
助け合いながら、常に、一緒に進めていきます。

我々だけが、一方的に治療を施して治す事はできません。
また、受診者が、一人で歯磨きを続けるだけでも治せません。

従って、普通は、まず受診者が何をしなければならないかという、
知識を持っていただく為の説明が治療のスタートになります。

治療の成果は、受診者か、医療者側か、
どちらかのレベルの低いほうが上限となり、それ以上には上がりません。

仮に、我々専門家のレベルが十分に高いと仮定すれば、どれだけ良くなるかは、
初めは当然ながら低い、受診者のレベルが、通院してどの位上がるかどうかにかかっています。

一人づつ、皆違いますので、その人だけの健康プログラムを作り、
計画を立てます。

我々の役割の一つは、受診者の啓蒙教育にあり、
またその中のほんの一つに、歯磨き指導があります。

更に大切な役割に、専門的なクリーニングをしたり、それら全てを含めた成果を、
検査、記録して、また計画を立て直します。

一生健康を維持増進していく為に、記録は永久に保存していきます。

基本的な歯周病治療がすすんだ段階で、重症な部分にたいしては、
手術等が計画されます。

初めからすぐ手術をする事はありません。

基本的な治療をクリアしないうちに、急いで手術をすると、
結果が良くありません。
また重症例は多くはありません。

ただし、その計画提案に受診者が同意して、
申し込まなければ行われません。
当然、その手術等が行われない場合の欠点と将来も、
説明したうえで、納得していただきます。

*** 補綴(特に印象と成型、噛み合わせ) ***

補綴とはふつうクラウン等の様にかなり歯を削るなど、
治療としては最終段階に近い内容を指しています。
従って、仕上げ段階ですから、より慎重に行い、
20年、30年と長く使える様にと願って治療します。

一生歯を残す原則は、できるだけ削らない、神経を抜かない事です。

ですから、歯を形成する時には、いかに削る歯の量を少なくできるか、
隣の歯を絶対に傷つけない様にできるか等、気を使います。
もし、隣の歯を傷つけると、後で、その歯の健康を損ねる場合があります。

可能ならば神経はなるべく抜きません。

歯を削る事自体が歯や神経には悪い事ですから、
その影響を小さくするために、削るときの歯への熱の発生や、
振動、ひび割れ等が最小限になる様に注意します。

それには、削る道具として、ピューンという音を出す ”タービン” は、
歯に良くありません。

ベストを目指す為には、タービンの代わりに、優れた冷却機構のついた、
精密回転、低振動、低騒音の高速電気のモーターを、
いつも最高のコンディションで用意しておくことが必要です。

当院では、高性能モーターがついた、世界最高峰である、
ドイツのKaVo社製ユニットを使っております。

このユニットは、中から出る水を全て、消毒してから出します。
使わない時、中にたまっている水に、雑菌が繁殖する事も防ぎます。
また、その水を、歯に優しい、温水に変えて出します。

そうすれば、とても短時間で削れ、また、恐怖感も非常に少なく
欠点を最小限にできます。

また、補綴のため歯を削る前に、
虫歯菌が減って安全な口になっていることと、
歯周病が治って、きれいな安定した歯肉になっている事を、
先に始めていた予防医療で、確認する事が大前提です。

そうでなければ、再発や、やりなおしは防げません。

噛み合わせは、非常に重要でまた、難しい分野です。
治療の結果更に悪くならない様に、予防的に保護しながら、
あるいは、当初の狂いを治しながら、全てと平行しながら進めます。

場合によっては、機械を使って検査したり、噛み合わせを決めます。
噛み合わせに異常がある場合は、最終補綴をすぐいれる事はせず、
仮の歯をまず入れて、長期に観察しながら、或いは作り直しながら、
使う事もあります。

また、噛み合わせの記録を取るとき、製作を頼む技工士さんを選ぶ事、
補綴物をセットするとき、など十分注意します。

当院の技工は、青島仁さんが率いる技工所オーリアラに依頼しています。

青島さんは、日本では屈指の腕前であるだけでなく、偉大な指導者でもあり、
また、世界で著名なトップの補綴家である、米国ジェラール・シーシェ先生の指定技工士としても有名です。

*** 衛生士さんが多数 ***

以上、予防業務が多く、また、チーム医療を行っているため、
優秀な歯科衛生士が多数必要となるからです。
また、歯科衛生士なくして、根本的な歯科医療はできないといって良いほど、
大切な職種です。

日本では、歯科衛生士の社会的な価値をあまり認めてもらえませんが、
世界では、非常に尊敬され、大切にされている職種です。
場合によっては、日本の歯科医師よりも高い、
大変高額な給料が支給されています。

しかし、その教育、管理、維持コスト、いづれもとても大変です。

*** 院長先生以外の非常勤か契約の 他のお医者様も ***

当院の歯科医師は私一人です。
あらゆる仕事があり、とても忙しいので、
本当は、助けてもらえる人がいればあり難いとは思っています。

特別な難しい治療には、何箇所かの大学などの専門家を、
患者さんに紹介しております。

しかし、当院内には他の歯科医師はおりません。
理由として、歯科医療は労働集約型事業の典型であり、
医療効果は、使う機械や材料という、物ではなく、人間で決まるからです。

医院の歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士のどれをとっても、
その人間の最低レベルに影響されてしまいます。
逆に、どこかのレベルが高いと、医院全体がリードされます。
理想は全てが、ベストですが、なかなか困難です。

とくに歯科医師は医療効果に与える影響が大きく、
先天的な資質ばかりでなく、長年かけた後天的な学習と技量が、
必要とされます。
削った歯も、抜いた歯も、もう戻りません。
失敗は、更なる大きな欠点を増やしてしまいます。
ですから未熟な先生に、練習台として当院の大切な患者さんを、
任せることはできません。
もしひょっとして良い先生が現れるような事がない限りは、
一人で進めていきます。