口臭を防ぐには
(婦人公論 2005年10月号 116ページより)


口臭を防ぐには
「もしかして今、私の口、におってる?」そう思ったことはありませんか? 人間の喚覚は順応しやすく、同じにおいにはすぐ慣れてしまうため、自分の口臭にはなかなか気づきません。家族から指摘されて気づく人も多いようです。
人にも相談しづらい、やっかいな悩みの1つであるこの口臭について、国際ビル歯科の相良俊男院長に伺いました。
「?口臭″と一口に言っても、タイプがいろいろあります。まずは原因を突き止めること。そのうえでしかるべき対策をとるようにするのが大切です」
相良院長によると、口臭の原因は大きく分けると2つあり、1つめが「健康上問題のないタイプ」。 朝起きたときや、口に残った食べ物のカスが発酵したとき、緊張して口の中が渇いた状態になったときなどに起こる「生理的口臭」や においの強いものを食べたとき、 飲酒の後など「食事や噂好品による口臭」です。
こちらは人間である以上、どうしても起こりうるものなので、それほど気にする必要はないとのこと。朝起きたら歯を磨く、においの強い食べ物の摂取を控えるなどすれば、ある程度簡単に解消することができるからです。
しかし、問題なのは、2つめの「健康上何らかの問題があるタイプ」。この場合もさらに分けると「口の中からにおいが発生するもの(歯周病や虫歯が原因となる)」「体の一部の病気が原因で発生するもの(耳鼻科系、呼吸器系疾患によるもの)」があります。「これらのいずれかに該当する場合には、やはり原因となる病気を治療することが先決です」。(相良院長)
そうは言っても、自分で原因を突き止めるのはなかなか難しいもの。そこで、歯周病や虫歯の発見、そのほか口内にまつわるあらゆる病気を早めに見つけるためにも「3カ月から半年に1度は歯の検診を受けましょう」と、相良院長。 ここで歯周病や虫歯が見つかり、 その治療が完了すれば、おのずと口臭も治まりますし、仮にそれでも口臭が始まらなければ、ほかの原因を疑うこともできるというわけです。
しかし、実際の口臭の原因は、 やはり口腔内のトラブルがほとんど。まずは、歯科医を訪ねて「口の中の健康診断」を受けるようにしましょう。
そしてまた、病的ものでない ものも含めた口臭予防には、日頃から「口の中に繁殖する菌の増殖を抑える」ケアが必要です。歯磨きや洗口液(刺激の強いものは口内の粘膜を傷める場合があるので注意)なども有効です。
「さらに、唾液の分泌を促す食生活を心がけること。唾液には口の中をきれいにしたり、細菌から守る作用があるのです。モノをしっかり噛めば噛むほど唾液の分泌は活発になります。あまり噛まずとも飲み込めるようなものばかりを好む現代人の食生活そのものが、口臭を招いているのでは。食生活を見直すことも、口臭予防にとつて重要だと言えるでしょう」