生活習慣病をチェックチェック!
虫歯や歯周病気になる危険度をチェックして予防につなげる
歯科人間ドック
(日経ヘルス 2004年3月号特別付録)




歯に自信がある人こそ受けたい
今後の健康維持に役立つドック
今口の中がどんな状態に有るのかを把握して、ひとり一人に合った予防法を考えてくれる歯科人間ドック。削る、抜くといった痛い治療は一切なし。歯科が苦手な人でも安心して受けられる。




歯科人間ドックは、口の中の病気予防を目的としたドック。隠れた虫歯や歯周病、あるいは、将来、ガンに発展する恐れのある病変など病気の早期発見も目的のひとつだが、それらの治療とは別個のもの。
99年から歯科人間ドックを開設している国際ビル歯科の相良俊男院長は、「口の中の健康状態は人によって違いますが、現在の状態をこれ以上悪くしないで維持するためには何をしたらいいかを一緒に考えて行くのが最大の目的です」と話す。
歯を削る、抜くなどの痛い治療は一切しないので、歯科が苦手な人でもリラックスして受けられる。
検査項目は、虫歯になりやすいかどうか見るだ液検査や虫歯菌検査、歯磨きチェック、歯周病の進行具合を見る検査、口臭検査など。歯並びや歯の色のチェックなどもできる。
虫歯のリスクを見るだ液検査は、ワックスの小片をかんでだ液を出し、それを容器に取って分析する。だ液の量が少なく、ネバネバで、虫歯の原因、酸を中和する能力が低ければ、リスクが高いと判定される。
また、新たに虫歯をつくりだすミュータンス菌と、糖分のとり方など食生活の影響で増えるラクトバチラス菌の数も調べる。菌が多ければ、当然虫歯になりやすい。
歯周病検査では、歯と歯ぐきの境目にあるすき間、歯周ポケットの深さを探針と呼ばれる先丸の細い針で、歯一本ごとに周囲6ケ所で測定する。
3mmを超えていれば「要注意」、4mm以上に達していれば「歯周病」だ。さらに、奥歯の根のまた(根の分かれ目 根分岐部 ファケーション)の部分に歯周病がないかどうかも探針で探って調べる。相良院長によると、これは将来、歯を何本残せるかを予測するための最も重要な検査。
隠れた歯周病があって、奥歯の根を支えていた骨が溶けると、根のまたの部分が露出し、そこから病気が広がって、やがて奥歯は抜けてしまう。「奥歯を失った口の中は、大黒柱がなくなった家と同じ。ほかの歯に負担がかかって、あちこちの歯が悪くなるきっかけになる」(相良院長)。
その結果、将来、総入れ歯になる確率が格段に高くなるのだという、歯を失わないためには、奥歯の健康維持が第一なのだ。
また、口臭測定も歯周病のリスクを見るうえで大事な検査といえる。
こうした予防のための知識が得られるのがドックのメリット。受診後に希望すれば、自分に合った予防プログラムのプランを立ててもらうこともできる。プランに沿って、定期的なチェックを続けることで、口の中の健康を維持していくことが可能になるという。