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取材記事

歯、唾液、口臭など、口の中すべてを調べる歯科人間ドック。
歯周病や口腔内の癌、身体の疾患まで早期発見が可能に。
(Hanako 2001 7/11号より)

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歯医者は、虫歯ができたら行くところ。そう思っている人、実は多いのでは? でも、「虫歯は、痛みがある場合はかなり進んでいるし、歯茎の病気である歯周病は、痛みもなく進行する場合がほとんど。予防のためにも、定期的に訪れる習慣をつけてください」(丸の内健口センター・相良俊男先生)
 治療以上に予防が大切なのだ。そこで今回は口臭、咬み合わせなど口に関わるすべてを細かくチェックする、歯科人間ドックを取材。
「たとえば唾液検査は、唾液のph調整能力から、歯茎の出血による歯周病の有無まで調べられる。ひとつの検査で幅広くわかるんです」
 全身性の重大な疾患がわかることも。申し込み時に書く問診表からある程度健康状態や歯についての意識を判断し、患者ひとりひとりのテーマを決めて検査を行うそう。
「いちばん大切なことは、ドック後も“健診”を受けること。歯科医とチームを組むつもりで、何でも相談することをおすすめします」

歯科人間ドックの流れ
レントゲン検査
歯、顎の骨、顎関節の状態を全体的に把握するために、いちばん初めに行う。鏡では見えない部分の虫歯や、歯の根やそれを支える骨の状態もわかる。「咬み合わせが悪いと歯がぐらつき、歯の根に影が現れる。そうしたことも発見できます」。

口臭の有無/程度
口を3分間閉じた後、測定器(1)に息を吹き込んで行う。数値が高いほど口臭が強い。エチケット面のチェックだけでなく、口の健康のバロメーターとしても欠かせない検査だ。。
「口臭の原因の85%は口の中にあります。代表的なのが歯周病です」
唾液の状態を調べる
とくにさまざまな角度から調べるのが唾液。「2種類の虫歯菌の有無、潜血反応、唾液の持つ洗浄能力の程度などを調べます」。方法は採取した唾液の量を測る、試験紙につけるなど(2)。菌の培養を行うため、虫歯菌の結果は4日〜6日ほど後にわかる。
□の中全体のチェック
 歯や舌、粘膜などの状態を、視診と触珍、2つの方法で調べる。口腔診査と呼ばれる、基本的な検査だ。
「口の中の癌や、場合によっては身体の病気が早期に見つけられることもあります」。その他、歯肉の色など審美的な面もチェック。
歯並び、噛み合わせ
噛み合わせが正しくないと起こるのが、肩こりなどの機能障害。顎を触診し、口の開き具合をチェック(4)する。「噛み合わせが悪いために内耳が刺激され耳の聞こえが悪くなるケースも。歯や顎は身体のいろいろな部分と関係があるんです」。
磨き残しと歯磨き法
CFなどでもよく見る、歯垢が赤く染まる薬剤で行うこの“染め出し”(3)。
自分の歯磨きのクセが、一目瞭然。染め出しの後は衛生士さんが磨き方をていねいに教えてくれる。きちんとマスターして、ドック後もひと月に1度はチェックを。

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↑口臭測定器。チューブにストローを差し込み、息を吹き込む。検査前に歯磨きすると正しく測れない。

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↑唾液検査キット。ガムのようなものを5分間咬み、出た唾液を試験管に集める。青い筒は虫歯の試験薬。

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↑上/磨き残しを明確にする、染め出し。毎日歯磨きしているから大丈夫…、そんな考えを改めてくれる。
 下/口をできるだけ大きく開け、縦に測ったものが開口量。咬み合わせにに問題のない、4〜5cmほどが標準。


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39もの項目で口の健康状態を解析した、
歯科人間ドックの検査結果表。それぞれ
の判定を線でつなぐとグラフになり、わ
かりやすい。
左側に寄れば良好、反対に右に寄りがち
なら要注意。とくに気になる項目は、オ
プションでさらに詳しく調べられる。

丸の内健口センター
3214・7766
トータル&個別検査で、口と歯の悩みに対応。

 歯科人間ドックは所要約1時間半、料金2万円。電話で予約をすると問診表が送られてくるので、書き込んで返信する。HPからプリントアウトしても可。気になる部分の定期検査や歯磨きチェックなど、個別の検査も行っている。歯科人間ドックを実施している歯科医の情報は、日本歯科人間ドック学会(http://www.JDdock.net)へ。