Health Notes -歯のクリーニング-
口の中の健康を保つために不可欠な、歯のクリーニング。
プロに定期的に処置してもらうことがポイント。
(Hanako 2001.6/6号)


見た目だけでなく歯の病気の予防のために欠かせないケア
歯の隙間や歯ぐきとの境についた歯垢が取りきれず、付着が慢性化して固い石のようになった状態。これが歯石と呼ばれるもので、歯と歯ぐきの間に細菌が繁殖する原因に。「最初は歯ぐきが赤く腫れる歯肉炎になる。さらに歯石がつくと歯と歯ぐきの間にポケットと呼ばれる隙間ができ、それが根元にまで広がっていく。これが歯周病です」(丸の内健口センター・相良俊男先生)。
虫歯予防や審美目的だけでなく、歯周病を防ぐためにもクリーニングは不可欠。
「歯石は知らないうちについていることがほとんど。一度きれいに除去してから、つかないようにするのが最善策です」
金属の器具で削るのが一般的。自己流でなく歯科医に任せて。
歯石を実際に取る手順は?
「まず歯垢を取って、状態を見る。そのうえで歯石を取る必要がある場合は除去します。超音波の細かい振動で除去する方法もありますが、小さ金属製の器具で削るのが一般的です」
除去後は、歯の表面についた細かな傷をフッ素入りの研磨剤で平らにして仕上げる。凹凸があると、逆にそこに歯石がつきやすくなるためだ。また、歯石は歯と同じ固さで付着しているもの。
「自分で無理に取ろうとすると歯の表面や歯ぐきにダメージを与え、かえって悪化させてしまうことも。裏側など見えない部分をきれいにするためにも、必ず専門医で処置を受けてください」
治療後年月がたっている歯や、差し歯はとくに要注意!
「削って金属などをかぶせたり差し歯にした歯は、ほとんどの場合神経を抜いているため痛みがなく、虫歯や歯周病が進んでも気づかないことが多いんです」
とくに差し歯の場合元の歯は根元まで削られているため、いわば切り株。歯石による細菌の入口が360度に広がっている状態なので、より注意が必
要なのだ。
「歯の表面に比べて根は柔らかく、一度虫歯になると進行が速い部分。痛みがないからと安心せず、定期的にチェックを」
歯垢・歯石がつくのを防ぐ歯磨き法をもう一度チェック。
歯石をつきづらくするために肝心なのは、なんといっても日々の手入れ。
「手鏡を持ってブラシの動きを確認しながら磨き、さらに歯間ブラシやデンタルフロスなどの補助道具を使うことをおすすめします」
正しい磨き方は、歯の生え方によって千差万別だ。
「磨き方にも人それぞれ癖があって、自己流できちんと磨けることはまれ。一度、歯科医に指導を受けたほうがよいでしょう。それも1〜2回教わっただけでは習得しづらいもの。最初は、面倒でも1か月に1度程度は歯科医できちんと磨けているか見てもらいましょう」
相良俊男先生
さがら としお
歯科医師、丸の内健口センター長。
センターでは口腔内全般の健康状態をチェックできる「歯科人間ドック」も。
TEL:03-3214-7766