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取材記事

歯科人間ドックを受けた
(2000年9月28日 日刊ゲンダイより)

◆「やってるつもりなのに80%も歯の磨き残しがあった」
 糖尿病や高脂血症などの生活週間病同様、虫歯や歯周病も予防医療が大切だ。その最初のステップ「歯科人間ドック」を本紙S記者(46歳)が体験した。

 9月22日午後2時、ドックの予約を入れた東京・丸の内にある国際ビル歯科(歯科人間ドック認定施設)を訪ねる。当日、使っている歯ブラシ1本と書類(事前に送られてきた申込書や問診表、検査結果の見本など)を持参。費用2万円を払い、ドック用の検査室に。担当の女性歯科衛生士が笑顔であいさつ。約1時間の検査中、痛む検査がないことを聞いてホッとする。

 検査はエックス線撮影から始まった。歯の数、虫歯の有無、歯槽管の状態(歯周病の傾向チェック)、過去の治療歯の状態など基本的なことがチェックされる。口臭検査は、息を吐くと口臭の強弱が数値で出てくる。口臭はやや強く、ちょっと気恥ずかしい思いをした。

 次はだ液検査だ。
「パラフィンという小さなガムのようなものを5分間かみとだ液が流れるように出てきました。200CC入りの容器に3CCくらい採取しました」(S記者)

 だ液の一部は虫歯菌(ミュータンス菌とラクトパチラス菌)の培養に回される。だ液1mg中の数を調べ、数日後に郵送されてきた結果ではS記者はミュータンス菌(主に虫歯の初期に多い)が危険クラス。ラクトバチラス菌(主にに進行期の虫歯に多い。砂糖の摂取状態の良しあしもわかる)が要注意クラスだった(とても危険から安全までの4段階がある)

 潜血反応や排膿検査の結果が歯周病のデータになり、だ液分泌量やねばつき具合からだ液の抵抗力がランクづけされる。
「だ液は歯の表面をきれいにしたり口中の酸を中和したり発がん性を抑えたりします。だ液の量は多いほど、質はサラサラしているほど抵抗力があることになります。酸の中和力は安全・普通・危険の3段階で判定します。Sさんは普通でした」(相良俊男院長)

 口腔内検査では開口量(口のあき具合)、頬粘膜、歯肉の色や退縮具合、舌・口蓋、かみ合わせ、歯並び、過去の虫歯治療修復物(人工歯冠など)の状態などを視診・触診によりチェック。S記者は修復物の状態はエックス線所見と合わせて要治療の診断となった。

 最後に持参した歯ブラシで実際に歯を磨き、歯ブラシと磨き方の良否が判定される。クリーニングで終了。
「磨いてるつもりなのに私は80%も磨き残しがあり危険といわれました。」(S記者)

 痛さも不快感もまったくなく検査を終了。歯科衛生士による検査結果の説明を受ける。
「虫歯になりかけが1本あり、虫歯の修復物の状態が良くないため、その歯を中心に歯周病が発生し要治療という総合診断でした」(S記者)

 結局、S記者は、「口臭は歯周病を治せばほとんど消えるし、今から予防的な治療をすれば歯を失う心配はない」といわれ、午後3時15分にクリニックを出た。

◆がんからかみ合わせまで約40項目で2万円が目安

 歯科人間ドック学会(98年発足)の認定施設は現在全国に70余り。メニュー内容や費用は施設により異なるが、基本ドックは約40項目で2万円が目安。がんなどの異常、顎関節異常、歯、歯周病、歯並び、かみ合わせ、審美性、だ液、虫歯菌、歯磨き、口の中と全身の関係などがチェック可能。同学会に電話すれば最寄りの施設の連絡先がわかる。

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「歯科人間ドックを受けた」
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