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取材記事

病気別全国の名病院20
(2000年7月18日 日刊ゲンダイより)
◆虫歯・歯周病

 虫歯と歯周病の治療は、近年大きく変わってきている。悪い歯を削ったり抜いたりするだけでなく、自前の歯をいかに保存し失った歯をいかに再生するかが重要課題となってきているのだ。こうした治療と、それを積極的に推進している名病院は―――。

 

◆ヤグレーザーで虫歯病巣を蒸散。無麻酔で無痛

 虫歯の治療に恐怖心を抱く人は少なくない。治療中、歯を削る音を聞いているだけで体がこわばってくる人もいる。東京医科歯科大学歯学部では浅い虫歯に対してレーザーによる低侵襲治療を行なっている。「Erヤグレーザーという歯科用レーザーで虫歯の病巣を蒸散させ、次に除去後の表面を平たん化するように仕上げます。健全な象牙質やエナメル質の過剰切除を避けやすいというメリットがあるし、無麻酔でも痛みをほとんど感じません」(東京医科歯科大学歯学部・石田烈教授)
 パワーの調節により軟組織の切開や歯石除去、歯周病のポケット治療にも応用できるという。治療費は保健適用外で1回4,000円。

 

◆組織再生誘導法で歯周組織を再生させ歯の脱落を防ぐ

 歯周病が進行すると歯は動揺してやがて抜ける。歯周病による歯の脱落を防ぐ最新治療のひとつとして注目されているのが「組織再生誘導法(GTR法)」だ。
「GTR法は歯肉の増殖を抑えつつ、歯根膜や歯槽骨などの歯周組織を再生させる最先端医療。失われた歯槽骨の欠損部分を人口膜(ゴアテックス)で覆うと歯肉の再生侵入を防ぐことができ、歯周組織が半年から1年で再生してきます。」(石川教授)
 最近になって、歯周組織の誘導を早めるエムドゲインというタンパク質も発見され、これを人口膜と一緒に入れてやることで治療の精度を上げることができるという。GTR法は高度先進医療に指定されている。

 

◆「歯科人間ドッグ」で口臭や前がん病変もチェック

 糖尿病や高脂血症などの生活習慣病同様、虫歯や歯周病も予防医療が大切。その最初のステップともいえるのが「歯科人間ドッグ」だ。
 基本ドッグ(2万円、1時間)の主なメニューは(1)口腔検査(歯、歯周組織、口腔粘膜、前がん病変、全身疾患などのチェック)(2)エックス線検査(歯、顎骨、顎関節の状態、虫歯・歯周病の早期発見など)(3)歯ならびとかみあわせの検査(5)だ液の潜血反応検査(ごく初期の歯周病の発見)(6)口臭測定(7)歯のクリーニングとブラッシング指導など。
「虫歯は酸によって歯からカルシウムやリンが溶けだす脱灰現象と、だ液の酸中和作用による再石灰化のバランスが脱灰に傾くとできます。たとえばだ液検査では、だ液の量や酸中和作用の能力をチェックし、虫歯になりやすい体質かどうかを判定します」(国際ビル歯科・相良俊男院長)
 検査で早期の虫歯が見つかっても、再石灰化を促す予防治療を行なうことで歯を削らないで虫歯を治すことができるという。
 歯科人間ドッグで口腔がんの前がん病変が見つかることもある。現在、日本歯科人間ドッグ学会(98年発足)の認定施設は全国に70ある。

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「本紙が選んだ虫歯・歯周病の名病院と名医」
赤枠内に当医院が掲載されています。